エメラルド

エメラルドの歴史は古く、紀元前1700年頃にはすでに流通していました。伝承も、世界のあちこちに残っています。ヨーロッパでは、鉱山を巡って争いが起きることも珍しくありませんでした。そして、エメラルドには多くの特徴があります。

一つ目は、「デリケートである」。エメラルドは、他の宝石と比べると硬めですが、衝撃にはあまり強くありません。また、たいていの物はオイル処理が施されているので、水で洗ったりするのもいけません。汚れが付いた時は、乾いた布であまり力を入れずに拭き取ってください。

二つ目は、「インクルージョンが多い」。インクルージョンとは、宝石の中にある不純物のことです。エメラルドはこれが他の宝石より多いので、少ない物は買取り相場も高くなります。

三つ目は、「キャッツアイ効果のある物も存在する」。キャッツアイ効果とは、猫の目のように見える光が入っていることです。キャッツアイ効果が入ったエメラルドは、その光と緑の輝きの相乗効果により、さらに神秘的な印象を与えます。当然、それだけ価値も高くなります。

四つ目は、「愛や満足の象徴である」。宝石にはそれぞれ象徴する物がありますが、エメラルドは主に愛と満足の象徴とされています。そのため、所有していると人間関係が充実したり、愛情に溢れた家庭を築けるように先導してくれるといわれています。

ちなみに、結婚して55年目は「エメラルド婚式」といい、エメラルド製のアクセサリーを贈り合います。