パール(真珠)

そもそもパールは紀元前に上り古くからの歴史の中で、中国の王室が世代から世代に引き継ぎ世界に広まったとされてます。日本での真珠の歴史は江戸時代には海女さんが海に潜り網を使ったりして収穫する真珠採取法という方法で当時は天然真珠がとれていましたが、今のような宝飾品という扱いではなく薬の原料として使用されていました。

世界最大の産地でもあるペルシャ湾では良質な真珠ばかりが収穫できたこともあり20世紀初めごろには世界の50%のシェアを誇ってました。日本と違い海女さんではなくダイバーが捕獲作業に当たり、なかでも十数人のダイバーが4万個ほどの貝を摂取して出てきた真珠は20個ほど、そのうち商品としてみなされたものはたった数個ほどだったというほど天然真珠は高価な物でした。やがて中国で初めて真珠の養殖に成功し、20世紀初めころには日本でも真珠の養殖に成功しました。その後アメリカなどの世界不況を背景に、ペルシャ湾での石油産業への参入、天然真珠の生産自体も徐々に減ったことも重なり、養殖真珠が一気に盛んになり養殖真珠が重要視され世界に広がりました。

今ではジュエリーに用いる真珠の90%以上は天然パールになってきています。パール買取りは10mm以上の大きさの粒が目安となります。相場は10mm玉で約3万円が目安で、その他にブランドのパールジュエリーになると数倍の価値になったり、タヒチ・アコヤなどの花珠パールや黒蝶貝のピーコックカラーなどの珍しいものになると価格が高騰します。