チンチラ

南米アンデスを原産とするチンチラは、高級毛皮として高い人気がありますが、広く知られるようになったのは16世紀以降とされており、スペイン人が南米に進攻したことが始まりとされています。特に、18世紀から20世紀の初頭にかけては最も多く乱獲されたとされており、そのために絶滅寸前にまで個体が減少してしまった経緯があります。現在ではワシントン条約によって保護され、市場で流通しているものは全て養殖種となっています。

チンチラは、毛皮のなかでも抜群の肌触りを持っており、また、非常に美しいいことから最も高価な素材の１つとなっています。大きな特徴としてはグラデーションがあり、光沢のあるブラックからダークグレー、そして白い綿毛へ変化をしていくコントラストには高い人気があります。毛色としては他にも、ブルーやバイオレット系、ホワイト、シルバー、ベージュなどがあり、どれもが軽く、きめの細かなものとなっていますが、取扱いに関しては、薄く繊細なために耐性が弱く変色や劣化を起こしやすいために丁寧に扱うことが必要になります。

チンチラの買取り相場としては毛皮の中でも高額が期待できるものとなっており、例えば、ロングコートの場合には150,000円程度、ハーフコートでは50,000円程度での買取りが行われています。概ね、ショールも含めて150,000円～30,000円程度が相場となり、毛皮専門店ではストール等の小物に関しても積極的に買取りを行ってくれます。